悲しみからの妊娠‥出生届でなく死産届を。風見しんご家族の想い

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風見しんごさん笑顔
出典:http://gigle.jp/

2007年、長女(享年10)を交通事故で亡くした風見しんごさん。
当時小学校5年生のえみるさんは、登校時に自宅から約100mしか離れていない横断歩道でトラックにひかれて亡くなりました。

当時は連日テレビなどで放送されるのを見るたび、胸が痛くなったのを覚えています。

そんな風見しんごさんは、著書「さくらのとんねる」で、
長女が亡くなった後に未来を見るきっかけになった出来事があったことを明かしたそうです。

悲しみからの妊娠。そして・・・。

妊娠中の女性に寄り添う男性
出典:http://itmama.jp/

えみるさんが亡くなり悲しみに沈む家族。
しかし、1年後、奥様(当時 41)に妊娠がわかったのです。

家族を、子どもを失う悲しみは、想像を絶するものだと思います。
それでも残された家族は生きていかなくては行けない。
そんな中の妊娠は、家族にとって希望の光だったことでしょう。

胎児は男の子。
そして、ダウン症であることがわかったそうです。

風見しんごさん夫妻は、
「心で生きていく子どもになる」と願いを込め、
おなかの子を「こころ」と呼んでいたそうです。
そして、産まれてくる日を心待ちにしていました。

しかし、妊娠8か月の頃、奥様は胎動に異変を感じ、
病院へ行くと、赤ちゃんの心臓は止まっていました。
おなかの中で亡くなった赤ちゃんは、陣痛誘発剤で通常分娩で出産します。

「私は母なので」
と、奥様は激痛に耐え、産声のない静かな出産をしたのです。
そして、出生届ではなく死産届を受けとり、
「こころちゃん」を天国へ送り出したそうです・・・。

ダウン症とは

ダウン症の女の子
出典:http://192abc.com/

ダウン症は、染色体の数が1本多いことでおこります。
通常は21番目の染色体が1本多くなっているので、
「21トリソミー」といわれます。

明るく穏やかな性格の子が多く、「天使の子」といわれることも。

染色体変異は誰にでも起こりうることで、ハッキリとした原因はわかっていないそうです。
しかし、体内環境が良くないと、流産してしまうことも多いようで、
産まれてきたダウン症の赤ちゃんは、強い生命力を持っている子のようです。

ダウン症の原因といわれる染色体異常と妊婦の年齢

染色体異常の確率グラフ
出典:http://diamond.jp/

妊婦の年齢とともに染色体異常の確立が上がるといわれています。
妊婦の年齢が20歳では、約1500人に1人の割合でダウン症児が産まれるといわれていますが、
30歳になると約1000人に1人。
40歳では約100人に1人。
45歳では、なんと約30人に1人という確立になるのだそうです。

高齢出産になると染色体異常や妊娠高血圧症候群などのリスクが高まるといわれます。
体力的にも若いころとは違い、疲れやすいことなどが考えられます。

出生前診断の技術が発達し、赤ちゃんがダウン症かどうか、
出生前に検査する人も増えているそうです。

風見しんごさんの奥様の年齢は当時48歳。
いろいろなリスクをしっかり受け入れての妊娠だったのでしょうね。

胎児死亡。処置方法は・・・。

空に向かって伸ばす手
出典:http://omtnsh.co.jp/

妊娠中、胎児が死亡してしまった場合、
12週未満の場合には、全身麻酔で掻爬(ソウハ)吸引を行う、
子宮内容除去術となります。

しかし、12週以降になると、
状況によっては帝王切開の場合もあるようですが、
多くの場合、誘発分娩といい
子宮口を開く処置や陣痛促進剤を使って普通のお産のように赤ちゃんを出産します。

産まれる予定ではない妊婦の子宮を開かせる処置は激痛で、
陣痛促進剤を飲むことで、普通のお産と同じように激しい陣痛がきます。
そして、産声を上げることのない赤ちゃんを痛みに耐えながら出産するのです。

それは本当に辛いこと。
産んでも産声を聞くことがない。
抱き上げて母乳をあげることもできない。
これからの成長を見ることができない。
それでも、母は痛みと絶望に耐えながら、おなかの子を出産するのです。

未来へ・・・。

未来へ向かっていく少女
出典:http://photohito.com/

風見しんごさんは、
同じような境遇にいる方の小さな希望になればと、
今回の執筆を決めたそうです。

こころちゃんがおなかに宿ってくれてこと。
それは、亡くなったえみるちゃんからのメッセージではないかと考えているそう。
「えみるが、前を向いてがんばれと背中を押すために、心を授けてくれた。」

そして、
「こころは、過去ではなく未来のことを考える時間を与えてくれた。」
といいます。

長女を事故で失い、希望となったおなかの赤ちゃんも失ってしまうこととなった風見しんごさん家族。
それでも、現在中学生になった次女と一緒に前を向き、毎日を生きていくでしょう。

亡くなった2人が見せてくれた、『未来』を見つめながら・・・。

kazamishingo
出典:http://www.music-lounge.jp

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