ポーランドで脳死した妊婦が帝王切開で出産。日本でも同様の事例

妊娠

ポーランドの街
出典:http://pontainpol.nomaki.jp

ポーランドで脳死と判定された妊婦に55日間の延命治療が行われ、2016年1月に男の子が生まれていたことがわかりました。

41歳の妊婦は2015年12月の末に脳腫瘍で倒れて病院に救急搬送されました。そのときおなかの赤ちゃんはまだ17~18週。妊娠4カ月の状態でした。

家族全員が赤ちゃんの誕生を望んだことから、医師たちは女性の延命を決断したとのこと。赤ちゃんをおなかの中でできるだけ育てるように治療を続けました。

妊娠26週目、命の危険を判断した医師たちは帝王切開を決定し、男の子は約1kgの体重で誕生。母親となった女性は翌日に生命維持装置を外され、天国へと旅立ちました。

3カ月間の治療を経て男の子は体重約3kgに成長。合併症もみられないとのことで家族のもとへ退院できました。

医師たちは、「妊娠初期からこれほどの期間妊婦を延命し、無事に赤ちゃんが誕生した例は珍しい」として、今後も注意深く経過をみていくとしています。

ほかにも同様の事例が

ディラン・ベンソンさんとその息子
出典:http://ja.klear.com

2014年2月には、カナダでも同じような状況で男の子が生まれています。妊娠22週、脳出血で脳死と判定された32歳のロビン・ベンソンさんは28週で出産。父親となったディランさんはブログで「とても悲しいが、とても誇らしい」とその気持ちをつづり、多くの人に感動と生きる希望を与えています。

ハンガリーでは2013年夏、妊娠15週で脳死と判定された妊婦が延命治療を受けて27週で出産しました。さらにこの母親はドナーとなり、臓器はほかの患者へ提供されたそうです。

熊本大、2年間で2例

熊本大学病院
出典:http://fukupedia18.blog.fc2.com

日本も例外ではありません。2012年と2013年の2年間に、熊本大学病院でも脳死患者の出産が2例あったと報告されています。脳死状態になった妊婦が2年間で3人いて、そのうちの2人が出産したとのこと。

妊娠25週で緊急搬送された妊婦の家族は赤ちゃんの出産を希望。翌週に帝王切開が行われました。

20週で搬送された妊婦の家族はどうするべきか判断に迷っていたそう。しかし、33週目で陣痛が起きたときに出産に同意。

家族が希望しなかったとして、34週で搬送された妊婦は出産しませんでした。

熊本大学の大場教授はこのように話しています。

妊娠週数で妊婦の状態は異なり、家族の意思もさまざまで、対応のルール化は困難だろう。

出典:http://qq.kumanichi.com

議論を呼ぶ脳死問題

脳死の問題
出典:http://credo.asia

脳死に関しては、さまざまな意見があります。「脳死は死なのか」ということに対して、医学的に、哲学的に、そして倫理や感情の問題として多くの議論があるのが事実です。

妊婦が脳死状態になったときにそのおなかにいる子どもをどうするのかということは、さらに複雑な問題となってきます。

元気な赤ちゃん
出典:http://tabi-labo.com

どのようなかたちであれこの世に生まれてきた赤ちゃんたちが、たくさんの愛情に包まれて元気に成長していってくれると良いですね。

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