被災者に性的暴行、熊本でも。混乱する現場での手口とは

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5月14日、熊本地震から約1カ月が経ったこの日、都内であるイベントが開かれました。

「被災地で性暴力の発生するリスクについて考えよう」と題されたこのイベント。NPO法人「しあわせなみだ」が主催して、被災地での性暴力の危険性をひろめようと開催されました。

混乱につけこむ犯罪者

被災地での犯罪
出典:http://01.gatag.net

東日本大震災の際も、被災地のATMが壊されたり被災した建物から金品を盗まれたりという事例が発生しています。今回「しあわせなみだ」の代表、中野さんが伝えたのは窃盗だけではなく、レイプや性的虐待、DVなどの犯罪のリスク。

実際に熊本地震のあとも、「ガス業者を装って自宅に上がろうとしてきた」「助けるふりをして車に連れ込まれそうになった」という事例が報告されています。ただでさえ混乱している被災地。困っている人の不安に漬け込んだ犯罪。

阪神淡路大震災の際には、震災の数年後になって「実は……」というかたちで女性たちが犯罪に巻き込まれた経験を初めて口にし出したそうです。ただでさえ混乱している被災地。さらに性犯罪というデリケートな問題。女性たちが心の底に押し込めた記憶があるのが現実です。

そして起こってはいけない犯罪がいま再び起きています。

加害者も被災者のケースが

被災者の犯罪
出典:http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp

「被災地に窃盗団がやってきて金品を盗む……」という場合、加害者は被災地の外部の人間ですが、被災者が加害者になるケースも存在します。

NPO法人「子どもすこやかサポートネット」の代表理事田沢さんによると、「強いストレスは暴力の引き金になる」とのこと。被災地は暴力や犯罪が起こりやすい状況になってしまうといいます。

東日本大震災の際、「避難所で男性がいきなり布団に入ってきた」という女性もいたそうですが、まわりの人からは「こういう状況だから仕方がない」と言われたそう。

平時には理解しがたいことですが、24時間他人と過ごす避難所生活で感覚にずれが生じてしまうのは当然。また、被災地に蔓延している「みんな我慢しているんだから」「命が助かっただけありがたいと思わなきゃ」という感情から沈黙してしまう被害者は多いのが実状です。

「おまえが死ねばとかったのに」

言葉の暴力に耐える人も
出典:http://blog.livedoor.jp

被災地で問題になっているのは家庭内暴力も同じです。

身体的な暴力に加えて、言葉の暴力も起きています。報告されている具体例としては、東日本大震災のあと、津波で夫を失った女性が夫の親戚から受けた言葉の暴力。「おまえが死ねばよかったのに」という言葉。悲しみに暮れる気持ちは親戚もおなじで、こういった言葉の暴力は犯罪として捉えられにくく、表面化しにくいといえます。

相談窓口の整備が急務

こころの相談窓口
出典:https://www.seichokai.or.jp

被災者の心のケアはボランティアに頼っているのが日本の現在の実状。そのため、避難所に設けられた相談窓口の情報が一覧化されにくく、被災者にとって利用しやすい状況はまだ実現できたとはいえないそうです。

近年の災害に学び、被災地を多角的にサポートすることが必要ですね。

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