ベッドの上で子供が突然死・・。乾燥溺死について知っておこう。
溺死と言えば、海やプールの中で、水を飲みこんでしまい発生するものと思っている方も多いと思います。でも実は、溺死は必ずしも水中とは限らないんです。「乾燥溺死」(注:乾性溺水とも言います)と呼ばれる溺死が有ります。
実は溺死と判断されたもののうち、1%から2%もの割合が「乾燥溺死」とも言われているんです。プールや海など、子供の水遊びが多くなってくる時期。あまり知られていなけれど、とても危険な乾燥溺死について、症状や原因・予防法について事前に知っておきましょう。
「乾燥溺死」とは?
肺には水が入っていない状態で起こってしまいます。水遊び中に飲み込んでしまった水が、何らかの原因で気管の入り口での痙攣を引き起こし声門を閉ざしていまうのです。そのために、低酸素状態に陥り呼吸困難で死に至ってしまうのです。
通常、一般的は溺死の場合、肺の中に水が入ってしまい、呼吸困難を引き起こします。そのため乾燥溺死とは、全く発生原因が異なるのです。
実際に悲しい事故が起こっています
出典:http://spotlight-media.jp
アメリカで悲しい事故が起こっています。10歳の少年が母親とプール遊びに出掛けた後に、その悲劇は起きました。発生前後の様子がこちらです。
10歳の少年は、彼の母親と市民プールで遊んだあと歩いて自宅に戻り、その僅か1時間後、ベッドの上で”乾燥溺死”しているのを発見されました。
私達はプールから一緒に歩いて帰ってきたし、何も変わった様子はなかったわ。
と少年の母親は言いました。
帰宅後、彼はお風呂に入り、”眠たい”と言って昼寝をし始めたのです。
その後、母親が発見した息子の変わり果てた姿。。
母親はその後、彼の様子を見に部屋へ。驚きの光景を目にしたのです。
彼の顔は白い泡状の物で覆われ、既にベッドの上で”溺死”していたのです。
出典:http://spotlight-media.jp
この当日の様子、どこにでも有る光景だと思いませんか?特にこれから夏休みに入る時期、毎年のように、日本中で見られる光景だと思います。
この乾燥溺死の恐ろしいところは、わずかスプーン1杯の少量の水でも、痙攣を引き起こしてしまう点。と言う事は、プールや海だけでなく、自宅のお風呂でも発生する可能性が有るという事です。
暑い夏の時期、プールに行くには時間が無い、でも自宅でプールを広げて遊ばせるのも大変。子供は水遊びしたがるし・・と、お風呂で水遊びをさせる機会のあるご家庭も多いと思います。そんな場合でも起こる可能性が有るのです。
乾燥溺死から子供を守るために
ではこの乾燥溺死から子供を守るために、出来る事は何でしょうか?
まずは子供の様子を、いつも以上に注意深く観察するようにしてください。乾燥溺死の症状には「眠気」「過敏性」「呼吸困難」などがあげらます。
出典:http://karadanote.jp
そのため、特にプールなどの水遊びが終わったあと、
・通常時以上の異常な眠気
・アレルギーのような過敏症状
・呼吸が荒くなる・喘息の様な呼吸困難な症状
これらの様な気になる症状が有れば、すぐに医師の診察を受けて下さい。
特に乾燥溺死では、10分程度、無呼吸の状態になると言われています。
無呼吸状態が8~10分ほど継続。この間に的確な処置を行えれば90%近くが蘇生すると言われています。
出典:http://good–influence.blog.so-net.ne.jp
10分迄であれば、迅速・適切な対応をする事も、状況によっては可能だと思います。そして、蘇生まで繋げられる可能性も高いと個人的には感じます。特に、呼吸の有無を確認した上で人工呼吸・心肺蘇生を行う、119番通報を行う際には乾性溺水の可能性がる事を適切に伝えましょう。
子供にとって最高に楽しい水遊び。大人はプール後だからと、安心してはいられません。プール後にも、溺死の事故は発生するのです。プール後に疲れて「お昼寝する」となった時も、大人のそばで昼寝をさせるようにし、様子がおかしくないか、気に留めておく必要があります。万が一の際にも、すぐに対応できる距離にいる事が大切です。
大切な子供を守れるのは、身近な大人しかいません。少しの変化にも気付き、子供を守ってあげましょう。
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