妻への愛に胸がつまる「112日間のママ」に女性たちが涙

エンタメ

2月8日、読売テレビのアナウンサーによって上梓された1冊の本が、多くの人々に感動を与えています。

タイトルは「112日間のママ」。

現在、「かんさい情報ネットten.」のメインキャスターを努めていらっしゃる清水健アナウンサーが、2015年に亡くなられた奥様の奈緒さんと一緒にがんと戦った日々を綴った本です。

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乳がんで亡くなったとき、奥様の奈緒さんはまだ29歳という若さでした。

「シミケン」という愛称で関西中の視聴者に親しまれている彼は、こんな哀しみを心に抱えながら、テレビカメラの前で笑ってきたのですね。

結婚、妊娠、そして発がん

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出典:http://b.hatena.ne.jp

清水アナウンサーが、同番組でスタイリストとして活躍していた奈緒さんと結婚されたのは、2013年6月のことでした。

その約1年後の2014年4月には、奈緒さんが第一子を妊娠したことがわかり、清水さんは飛び上がらんばかりに喜んだそうです。

でも、その喜びもつかの間、妊娠がわかった直後に突きつけられたのは、奈緒さんの乳がん発覚という辛い現実でした。

<出産を諦めるのか、諦めないのか。 僕たちは幸せの絶頂から一瞬にして、「命の選択」を突きつけられたのだ>(「112日間のママより)。

3人で生きる覚悟

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出典:http://s-press.shogakukan.co.jp

奈緒さんは言葉ではっきりと伝えることはなかったけれど、生みたいという意志を、目で訴えてきたのだそうです。

妊娠を継続しながらのがん治療はとても難しいそうで、ホルモン治療や放射線治療は出来ず、ガン切除の外科的方法しか選べません。

しかも、CT検査も出来ないので、転移の状況などを調べることもままならないのだとか。

そんな状況で、自らの病気と闘いながら出産することを決意した奈緒さん。

その姿には、凛とした母の強さすら感じられます。

出産後に待っていたのは、残光な余命宣告

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出典:http://www.news-postseven.com

初めての結婚記念日を、滋賀の乳腺クリニックで迎えた2人。

翌日、奈緒さんは乳がんの切除手術を受けます。

手術は無事に終わり、退院後はお腹の赤ちゃんに影響のない範囲で、抗がん剤治療が続けられました。

そして、10月23日。

奈緒さんは帝王切開で男の子を出産します。

新しい命の誕生は、周囲の人たちに大きな希望を与えたに違いありません。

でも・・・・。

出産後にわかったのは、奈緒さんのがんの転移でした。

肝臓、骨、骨髄にまで広がっていたがん細胞。

医師の口から告げられた余命は「もって3ヶ月」だったそうです。

最初で最後の家族旅行

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出典:http://s-press.shogakukan.co.jp

奈緒さんは、辛い副作用に耐えながらも治療を続けますが、次第に抗がん剤も効かなくなっていったそうです。

そこで、清水アナウンサーは、年末年始の休日を利用して、沖縄の竹富島への家族旅行を決意しました。

これが多分、親子3人揃っての、最初で最後の旅・・・。

新年を青い海と白い砂浜が広がる竹富島で迎えた奈緒さんは、「気持ちがいい」と、息子さんに何度も何度も頬ずりを繰り返したそうです。

愛する夫とわが子を残して、自分だけ旅立たねばならない辛さ、悔しさ、哀しみ・・・。

想像するだけで胸が張り裂けそうになります。

愛してやまない奥様との永遠の別れ

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出産:https://gunosy.com

その後、病状が悪化した奈緒さんに、清水さんは治療をやめ、緩和処置に切り替える決断を下します。

そして、「かんさい情報ネットten.」を付き添い看護のために休み、最後の最後まで、ご家族の助けを受けながら、奈緒さんの看病を続けました。

2月11日午前3時54分、奈緒さんは最愛の夫に看取られながら息を引き取ります。

その、まだぬくもりが残る奈緒さんの隣に、清水さんは息子さんをそっと寝かせたそうです。

二人の結婚生活は、わずか1年9ヶ月。

ママになって112日目のことでした。

執筆のきっかけは仲間の言葉

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出典:http://www.excite.co.jp

清水アナウンサーがこの本を執筆しようと思ったのは、奈緒さんが生前にスタイリストを担当していた、放送作家の山田美保子さんからすすめられたからだそうです。

「同じように戦っている方々がいるんだったら・・・僕は発信できる立場にいるので、伝えなければならない。僕が伝えることで、少しでも“私も頑張ろう”と思えるなら、書いてみよう」

そう思ったのだそうです。

奈緒さんが亡くなったあと、ご両親の協力を得ながら、仕事と子育てに頑張っているという清水さん。

色々な立場で、色々な思いを抱きながら、たくさんの人たちがこの本を読み、感動や生きる勇気、家族との関係を考えなおすきっかけをもらっているといいます。

現在、品薄や品切れの状態が続いているということですが、長く読み継がれる本になってほしいと思います。

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