ラピュタのような世界に浸れる離島。アートと廃墟の「犬島」

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岡山県岡山市、瀬戸内海に浮かぶ小さな島「犬島(いぬじま)」。かつて銅の精錬所が操業して産業の島として繁栄しました。精錬所が廃墟となったいま、新たな魅力をもった島として注目されています。

犬島とは

岡山県犬島
出典:http://suteki32.exblog.jp

岡山市から南東に約2.8kmの場所にあるのが犬島です。古くは花崗岩の採石場で、質の良い石は岡山城だけでなく、大阪城や江戸城にまで運ばれて使用されました。

明治時代に入ると銅の精錬業がスタート。一時は約4000人が犬島に住み、多くの船が港を出入りし、町はにぎわう、活気あふれる島でした。大正8年に精錬所が閉鎖されてから徐々に島民が減少。今は約50人が静かに暮らしています。

アートプロジェクトで活気がよみがえる

犬島精練所跡
出典:http://blogs.yahoo.co.jp

植物に取り巻かれながらもかつての姿をとどめ続けた精錬所。ひそかに廃墟ファンの間で人気を集めていました。古き良き時代の姿を残し、時の流れを感じさせる犬島の風景は、たびたび映画の収録に使用されてきました。

2000年代になるとアートイベントの舞台としても使用されるようになります。2008年に犬島アートプロジェクトのひとつとして精錬所跡が犬島精練所美術館として再生・公開されました。

精錬所のなかのアート
出典:http://shimmys.dyndns.org

美術館では精錬所の姿を見られるだけではなく、精錬所跡を舞台として現代アートの展示も行われています。産業遺産とアートの融合を楽しみましょう。

犬島「家プロジェクト」

家プロジェクト
出典:http://www.mylohas.net

精錬所以外にも、集落のなかの古民家をギャラリーとして活かしたアートプロジェクトが行われています。企画展がメインで、犬島の自然や暮らしを感じながら楽しめるアートが展示されています。

犬島時間

犬島時間
出典:http://gingerless.blog61.fc2.com

2004年から毎年開催されているアートイベント「犬島時間」。犬島に魅せられた写真家の青地大輔さんが島民とのつながりのなかで、遺産や自然、文化をもっと広めたいと始めたプロジェクトです。過疎化が進む島で文化を通したコミュニケーションの場にしたい、というモットーがあります。

犬島時間に参加するアーティストは青地さんと同じように島に通い、島民と触れ合うなかでインスピレーションを得ます。犬島で生まれた、犬島でしかつくれないアートを、犬島で伝える、それが犬島時間です。

犬島ガラス
出典:http://y-takakiphoto.sakura.ne.jp

精錬所跡に100年以上前から残されていた銅の精錬カスを使って、ガラス細工をつくっているアーティストもいます。犬島の歴史と人々の記憶を瀬戸内の海に詰め込んだような、不思議な色合いが人気。犬島時間の期間中、「白い家」というカフェ&ショップで販売されています。思い出に、お土産に、ぜひひとついかがでしょうか。

犬島の猫たち

犬島は猫島
出典:http://p.twipple.jp

犬島という名前ですが、じつは猫がたくさん住んでいる島です。島内を散策するとのんびりと過ごす猫たちに出会えますよ。犬島は猫好きにもおすすめのスポットです。

犬島へはフェリーで

犬島フェリー乗り場
出典:http://guesthouse-hostel.com

犬島に渡るには、岡山の宝伝港からフェリーに乗ります。四国側からは、香川県の直島からフェリーが出ています。島内での移動は徒歩で、自家用車の乗り入れはできませんのでご注意ください。犬島の港についてすぐチケットセンターがありますので、まずはここで美術館のチケットをゲットしましょう。

宿泊は島内に数件ある民宿のほか、犬島自然の家、海水浴場併設のキャンプ場が利用できます。

まるでラピュタの世界
出典:http://gaishutublog.blog.shinobi.jp

自然と産業遺産が見事に調和したジブリのような世界が犬島にはあります。静かに暮らしを営む島民との触れ合いも楽しみのひとつですね。

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