日本の昔話に結婚してハッピーエンドが少ない理由とは?

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「白雪姫」や「シンデレラ」、「眠れる森の美女」など海外の昔話では「最終的に結婚してハッピーエンド」という終わりが多いですが、日本の昔話ではあまり多くありません。

例えば「浦島こん太郎」や「かぐや姫」は男女の出会いはあるが結婚はせず終わり方もどちらかといえばバッドエンドです。冒頭で結婚をする「鶴の恩返し」は最終的に別れてしまうのでこちらもバッドエンドと言えるでしょう。

ここまで違いがあるのはなぜなのでしょうか?もちろん文化の違いというものも理由にありますが、「心の在り方の違い」があると考えられます。

今回は河合隼雄氏著の「定本昔話と日本の心」から考えていきましょう。

☆「定本昔話と日本の心」から考える昔話の違い


西洋では結婚することが自我の確立に置いてとても重要な行動で、日本の昔話では西洋のような自我の確率を必要としていないので、結婚が重要視されていないです。

2つのお話を例に挙げてみましょう。
日本の「鶴女房」とグリム童話「からす」というお話です。
前者の話は「鶴の恩返し」にとても似たお話で、鶴を助けた男性の元に女性に化けた鶴が現れ結婚するが正体がばれて消え去ってしまいます。

後者は王女が母親の呪いによってからすにされてしまい、そのことを男性に告げて助けを求めると、男性の行動により、王女は元の姿に戻り、2人は結婚します。

日本の昔話では「女性」を主軸とし、西洋の昔話は「男性」が主軸となっています。

「鶴女房」は鶴が男性に助けてもらって女性の姿で結婚をし、正体がばれて姿を消す。
「からす」はからすにされた王女が男性に助けを乞い、男性の活躍により王女は元に戻り、男性と王女は結婚をする。
女性が主体になる日本昔話と違い、西洋の昔話は男性が活躍をすることで、自我を確立し、女性と結婚することで再統合をはかっています。
また日本では動物が人間になるお話が多く、それは自然と人間が一体であると考えていると言っていいでしょう。

ここまで書いても「どういうこと?」「よくわからない」と思う人も多いと思います。
そういう人はぜひ、「定本昔話と日本の心」を読みこんでもらいたいと思います。
本を読みこんで、日本昔話から日本人の心を理解することができると思います。
詳細はこちら

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